Claude CodeのSkillsで検証ループを設計する方法

POINT

  • Claude Codeでは、検証とコードレビューを独立したSkillsに分け、必要な場面で呼び出せる。
  • 実装指示、検証手順、レビュー基準を常設コンテキストに詰め込むと、作業ごとの判断がぼやけやすい。
  • 単独実行、埋め込み、連鎖を使い分けることで、品質とトークン消費のバランスを取りやすくなる。

なぜ検証手順を常設しないのか

AI駆動開発では、実装時に必要な情報だけを渡せるかが品質を左右する。AnthropicはClaude Codeで、検証とコードレビューを独立したSkillに分け、必要なときだけ呼び出す構成を採っている。The new rules of context engineering for Claude 5 generation models

狙いは、実装エージェントにテスト観点やレビュー規約を毎回抱え込ませないことだ。CLAUDE.mdはリポジトリの説明で膨らませず、コードベース固有の注意点に絞る。反復する検証手順はSkillへ分ける。この役割分担が、コンテキストを散らかさない出発点になる。

Skillsをどう分ければ検証ループになるか

プロジェクト内の.claude/skills/にMarkdownファイルを置けば、Skillを定義できる。フロントマターには名前、説明、利用できるツールを記し、本文には検証の順番と合格条件を書く。Building verification loops in Claude Code with skills | Claude by Anthropic

実装、検証、レビュー、修正を別の責務にする。実装Skillは変更を作り、検証SkillはテストやE2E検証を行う。レビューSkillは差分の簡素化やUIガイドラインの確認に集中する。問題が見つかった場合は、その問題だけを実装Skillへ戻す。修正の入力を絞ることで、やり直しの範囲も見えやすくなる。

単独実行と連鎖はどこで分けるか

変更ごとに確認内容が異なるなら、成果物の作成後に検証Skillを明示的に呼ぶ単独実行が向く。軽微な修正にまで重い検証を走らせずに済む。

一方で、必ず通したい確認は作成Skillへ埋め込む。ただし、組み込みSkillや更新時に上書きされるプラグイン管理のSkillには埋め込めない。その場合は、元のSkillの後に検証Skillを呼ぶラッパーか、Skill連鎖を選ぶ。Claude Codeチームには、コードレビュー、差分の簡素化、E2E検証、UI確認を連鎖させる例がある。Building verification loops in Claude Code with skills | Claude by Anthropic

導入する前に決めるべき基準

毎回同じ判定を求めるプルリクエストなら、手順を固めて全PRで実行する価値がある。対して、検証基準が未整理の段階で長い連鎖を標準化するのは早い。Skill連鎖はトークン使用量を増やし得るため、まず対象を絞って試したい。

最初は「テスト実行」と「差分レビュー」の二つで十分である。失敗時にどのSkillへ戻すか、何をもって合格とするかを明文化してから、UIやE2Eの確認を足す。

まとめ

CLAUDE.mdには現場固有の制約を残し、反復する検証はSkillsへ分ける。自動化の判断基準は実行頻度だけではない。失敗したときも同じ手順で修正へ戻せるかを基準に、まず小さな検証ループから設計したい。