Claude Opus 5移行で見直すCLAUDE.mdと検証指示
POINT
- Claude Opus 5はClaude Codeの既定Opusモデルとなり、Opus 4.8と同コストで性能を伸ばした。
- 検証の反復指示は、品質を上げずに出力やツール実行を増やす可能性がある。
- CLAUDE.mdとレビュー依頼は、「対象・制約・完了条件」を示す短い契約に整理できる。
Opus 5への移行で、指示書を棚卸しする理由
Claude Opus 5はClaude Codeで既定のOpusモデルとなった。コンテキスト長は1Mトークンで、前世代のOpus 4.8と同コストながら、Frontier-Bench v0.1では性能が2倍以上に伸び、タスク当たりのコストも下がった。v2.1.219のリリースノート
ただし、性能向上はCLAUDE.mdを長くする理由にはならない。Opus 5はユーザー向けの応答が長くなる傾向もあるため、過去モデル向けに積み上げた「丁寧に」「必ず再確認」「念入りに検証」といった指示は、出力とツール実行を膨らませる。見直すべきはモデル設定だけでなく、仕事の頼み方だ。
検証の回数ではなく、完了条件を伝える
公式ガイドの解説によれば、Opus 5は明示されなくても作業を検証する。すでに行っている再チェックを重ねて命じても、結果を改善せずコストだけ増やす可能性がある。既存のOpus 4.8向けプロンプトも動作するが、移行後は冗長な検証文を外し、品質とコストの差分を測りたい。公式プロンプトガイドの解説
これは検証を不要にする話ではない。テスト対象、許可された変更範囲、失敗時に止める条件は残す。必要なのは「何度も確認すること」ではなく、何を満たせば完了なのかという仕様である。
CLAUDE.mdとレビュー依頼を、短いタスク契約へ変える
CLAUDE.mdには恒久的な制約だけを残す。変更してよいディレクトリ、使うテストコマンド、触れてはいけない設定、レビュー時の報告形式などだ。案件固有の目的や受け入れ条件は、その都度の依頼へ移す。
対象は決済モジュールのみ。公開APIは変更しない。既存テストを実行し、失敗した場合は修正せず原因だけ報告する。完了時は変更ファイルと未解決事項を簡潔に列挙する。
レビューも、最初から「重大度の高い問題だけ」と絞り込まない方がよい。まず指摘を網羅させ、別工程で重大度や修正優先度を選別する。Claude Codeでは、/code-reviewがバックグラウンドのサブエージェントとして実行されるため、レビュー結果を分けて扱う運用と相性がよい。v2.1.218のリリースノート
短くしてよいチーム、残すべき制約
個人開発や小規模チームで、変更範囲とテストが明確なら、長い手順書は削りやすい。小さな作業までサブエージェントへ任せる指示も見直したい。Opus 5は以前より積極的に委任するため、数回のツール呼び出しで終わる作業は主エージェントで完結させた方がよい。公式プロンプトガイドの解説
一方、権限とネットワーク境界は短縮対象ではない。v2.1.219では、許可リスト外のホストへの接続をプロンプトなしで拒否できる設定が追加された。外部接続、秘密情報、デプロイ操作の禁止・承認条件は、CLAUDE.mdや実行環境に明記し続ける。
まとめ
Opus 5への移行では、CLAUDE.mdから重複した検証指示と案件固有の長文を外し、短いタスク契約へ置き換える。削る前後でテスト結果、レビュー件数、トークン消費を比べ、品質と安全性を守る制約だけを残そう。